2011年11月11日金曜日

ライターって何する?

ボクが・コピーライターに・なった・いきさつ1

大学生のころ、ボクは新聞記者を目指していた。
4年生の秋、友人たちが商社や旅行社、保険会社に次々に内定する中、一足遅くに実施される新聞社の試験勉強をしながら、多少の焦りを感じつつも、一般の会社の面接には行かなかった。ただ、ひとつ、友人が住友商事の面接に行くというので、会社の面接というものが、どんなものかと一緒に受けに行った。ほんの少しの浮気心もあったに違いないが。もちろんのごとく、面接で何を聞かれても受け応えできず、3分ほどで「それでは」で終わった記憶がかすかに残る。今考えれば、入社希望者に対しても、会社に対しても失礼な話だった。
一方では、新聞社の庶務のアルバイトに行っていて、ゲラを持って走ったり、某県庁の記者クラブや気象台等に届け物をしたり、新聞社の雰囲気を味わっていた。そのまま新聞社に潜り込めるのではないかというかすかな期待も込められていたかと思うが、そんな事はまったくあるはずもなかった。
そこで知り合ったアルバイト仲間に、「コピーライターになりたい」という人物がいた。当時ボクのコピーライターという職業に関するイメージは、「ダヨネとかジャンとか東京弁を使い、チャラチャラした程度の低い職業」ぐらいのレベルでしかなかった。当時すでに有名だった糸井重里の存在すら知らなかった。
「コピーライターって結局、何するん?
ボクが単純に抱いた疑問だった。
コピーライターになりたいという仲間Aくんは、
「会社のテレビCMやパンフレットのコピーを書いたり、新聞広告のコピーを書いたりするんや。1ラインのキャッチコピーを書いただけでも1万円以上も貰えるんやで」とか、何とか言っていたに違いない。
まったくコピーライターに興味のなかったボクは、
「へぇっ、1行書いただけで1万円も貰えるんか。スゴイな」
などと自分が聞いたにもかかわらず、上の空で答えたろう。

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